リケジョの備忘録

リケジョらしくないリケジョの、それでもリケジョな独り言

こんなに違う!ラボ研究員と企業研究員

 

あじこです。

 

たまには理系らしいことを書く気になったので

書く気がなくなる前に記事にします。

 

私は理系大学から大学院に進み、そのまま企業研究員になった。

仕事も、専攻していた分野とわりと近しいところでやっている。

 

「学んできたことで食ってるな〜」

とつくづく思う日々である。

 

 

それでも。

 

 

それでも。

 

 

ラボの研究員と企業研究員には大きな隔たりがある。

 

 

すごい真面目な話になりそうだ。。。緊張。

 

 

1.給料が発生する

 

当たり前だけど、1番大事なことである。

 

ほかの違いは全てこれに通じると言っても過言ではない。

 

お金をもらうということは、自分の実験に責任が発生するということだ。

クオリティが求められる。

 

誰も何も言わないが、入社して誰しもがひしひしと感じることだろう。

 

 

2.締め切りがシビア

 

ラボの研究員で、実験しないことで困るのは

自分だけ(ちょっと教授も)である。

自分がラボ内発表ができず、自分が卒業できないだけである。

 

 

企業だとそうはいかない。

他のグループが締め切りまでに別の試験を仕上げる。

他の部署は測定対象のサンプルが期日にくるように外部の機関と連絡を取ってる。

そんな時に自分だけ締め切りに間に合わなかったら?

 

「ラボ内の発表間に合わな〜い☆」どころの騒ぎではない。

 

責任問題だ。

 

いつまでに実験の見通しがつきそうか。

いつまでに無理そうなら外注するか。

 

常に意識する必要がある。

 

 

 

 

 

3.企業はお金持ち

 

 

たぶん。

 

 

学生時代から今も、LC-MS/MSという高い機械を使っている。

1台3000万は下らず、オプション等々つけると億いくのも普通だ。

 

 

大学の時は、学部で1台持っていて、

いろんなラボの人が競うように予約を取る。

1ラボ1ヶ月何時間まで!とかいう決まりもある。

 

 

今は?

 

 

 

1人1台。

1人に1台MSの時代。

 

 

そう、思う存分独占できる。

一時は2台使いしてたこともあった。

 

 

社会人なりたての頃、まだ学生だった元彼がいて、研究の話をしていた時

「そんなんMSで測ればいいじゃん」

と言い放ったことがある。

 

 

リケジョ版「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」である。

 

 

4.色々やらせてもらえる

 

前述のLC-MS/MSの話に戻る。

 

ラボ時代は、メンテナンスなんかしたことなかった。

この機械は高いくせに繊細で、ちょっといじるとすぐぶっこわれるから、ペーぺーの学生に下手にいじらせられないのだ。

 

 

今はどうだ。

 

「中開けてみれば?」

よく言われる言葉である。

 

もうやりたい放題いじりたい放題。。。

 

おかげで学生時代は知らなかった機械の仕組みに詳しくなった。

 

 

5.機械の使い方がきっちり決まってる

 

企業で使っている機器には、1つ1つに

手順書なるものがついていて、定期的に改定されている。

 

点検の仕方、使う前に何するか、使った後どうするか、使い方などなどが

手取り足取り書いてある。

 

 

学生時代、廃液を捨て忘れて

棚を有機溶剤でびしゃびしゃにしたことがあった。

 

それを他の大学の先輩に話した時、

「でも、使用前に廃液確認するなんてどこにも書いてないし規定もないんでしょ?それも良くなかったよ」

と言われて、

当時は「そんな過保護なことあるわけ…」

なんて思ってたのだけど、

 

企業にはそれがある。

 

 

6.実験を始める前に「計画書」終わったら「報告書」を書く

 

学生実験は

「あっこれやってみよ!」

って感じで思い立ったが吉日で試験をする。

 

そうはいかないのが企業研究だ。

 

企業研究は、計画書を書くところからスタートする。

 

計画書にはどんな実験を、いつからいつまで、どの機械を使ってどの試薬の何のグレードを使ってするのか事細かに書く。

 

それを上司に見せて、その上に見せて、部長に見せて…

やっとスタートできるのだ。

 

長い長い道のりだ。

 

報告書も同じ。

 

いつまで、どんな試験をやってたか、計画書とは別のことをやったかどうか、別のことをやったのならなぜしたのか、どんなことをしたのか、事細かに報告する。

 

 

実験で出たデータは信頼するに足るものなのか、

その証拠になるように計画書・報告書の作成は必須業務になる。

 

 

7.残業=善ではない

 

理系のラボって大体ブラックよね。

「今日は10時まで研究してた」「昨日ラボ泊まっちゃった」

そんな声をとてもよく聞くし、

学生時代はすげーな!と思ってた。

 

(あじこはゆるふわ研究員だったのでそこまで根詰めて研究してなかった。でも普通に9時まで研究したりはしてたよ、、)

 

 

時間をかけるのが善と思われるのがラボのイメージ。

 

 

企業は違う。

 

だって、残業代払わなきゃいけないじゃん。

 

 

明日できることを無理やり今日やって

残業代払わなきゃいけないなら明日に回せって話。

 

働き方改革もあって、残業は推奨してないところが多いだろう。

 

 

 

あと。

 

社会人になって、

 

定時の中で決められた仕事を終わらせることって、残業するよりとっても難しい。

 

ことがわかった。

 

 

仕事こなして定時で帰るって、優秀な人しかできないんだよ。

 

 

他にもたくさんあるけどキリがないのでここら辺にしておく。

どっちの方が優れてるとかはないと思うが、

ラボのやり方がそのまま企業では通用しないことだけは伝えておきたい。

 

 

あじこでした。